活動履歴 – 2019年

東北交流応援プロジェクトPride of JAPAN 2019報告書

1. ご挨拶と私の感想など

雑賀日出夫

皆さんのご支援により、「POJ9年目」を無事に終了できたこと、心から感謝申し上げます。特に、ご多用のところ、時間とコストを割いて、ご一緒頂いた実行委員の皆さん、本当にありがとうございました。POJの理念に賛同頂き、ご自分の最善を尽くしてくださったことに敬意を表します。また有形無形のお力添えを頂いた、多くの皆さんにも感謝申し上げます。今回もたくさんの思い出がありましたが、大きな学びを3点お伝えいたします。

  1.  「人間の使命は人の役に立つこと」
    多くの方から、「参加すると心が洗われる」との感想を頂きました。これは、「人間の使命は人の役に立つことであり、POJがそれだけを追求する二日間だから」だと思います。私も精一杯生き、働いているようで、濁りに濁って、自分中心でいる自分に気づきました。POJでリセットし、また来年に向けて、人の世に役立つよう自分を磨いていこうと思います。

    ところで、この「人の役に立つこと」は今年の映像のコンセプトにもなっています。小林さんと長島君が撮影してくださり、小林さんが、POJ後に仕事の合間に何度も何度も編集してくださった渾身の映像。是非お時間のある時に全ての映像をご覧ください。素晴らしい出来栄えです。

  2.  「何か問題が起こるのが当たり前」
    今年も大小さまざまな問題が発生しました。対処できたこともあれば、上手く対応できなかったことも少なくありません。初日の会場は、昨年までの「万石支えあいセンター」が閉鎖されたため、現地の石川さんには、今回も会場探しに奔走して頂きました。「万石ささえあいセンターから近く、しかも焼きそば・焼き鳥の調理ができる場所」は、なかなか適当な場所がなく、今回は「渡波公民館で実施し、近くの集会所で焼きそば・焼き鳥で調理し会場に届けて頂く」という折衷案になりました。橋本さんや新井さん・有志の皆さんによる、思いの積もった焼きそば・焼き鳥が、上手く集客に繋がらなかったのは残念でたまりません。私の責任です。

    また、7月の下見の時は暑くありませんでしたが、当日は猛暑となり、初日の「渡波公民館」はサウナ状態。「新蛇田第一集会所」も吹奏楽部の皆さんは炎天下での演奏になってしまい、体調を崩された方がいらっしゃいました。更に、新蛇田第一集会所は入りきらない方が来場され、演劇などが見られない方が出てしまいました。3年前に初めて新蛇田第一集会所でやった時は、開会式の時にお一人の方だけだったこともありましたので、嬉しい悲鳴でした。最後となる来年はこれまでの問題から学び、できる限りの準備をして臨もうと思います。

  3.  「原点を忘れない」
    東日本大震災の際、東北の皆さんの思いやりや秩序だった行動に感銘を受け、同じ日本人として誇りに感じ、私たちでも「何かできることがないか」と思ったのが出発点です。その後、自分の身近な方に声をかけ、人が人に働きかけてくださり、何度も話し合いを重ねました。

    その中で、「エントリー制とし」、「自分の強みや得意なことで」「自己の最善を尽くし切る」。そして「思いを一つにし」「10年間」「被災地の皆さんと交流応援をさせて頂く」などのコンセプトが決まってきました。ともすると、実施することが目的となりがちです。10年目の来年は、改めて理念を前面に押し出してやり遂げようと思います。

2. 2019年度の振り返り

【良かった点】

  •  今年も瀧沢さんと、事前に石巻入りをしました。石川さんに、石巻日日新聞さん、木の屋石巻水産さん、当日の会場などをご案内頂きました。速やかに運営ができたので、良かったと思います。石川さんには、現地の調整や情報提供、石巻専修大学利用の事務手続き、被災地ツアー、実行委員の送迎等、今回も献身的なご支援を頂きました。御礼の言葉が見つからないほどです。旧大川小学校の視察はPOJをやろうと思った原点に戻れる気がきます。
  •  荻野さんが、今年も宿泊や、食事・懇親会の手配、会計面などの裏方を一手に引き受けてくださいました。多額のご寄付を毎年頂いていることもお伝えしておきます。
  • チラシは、今年も柳澤さんが担当してくださいました。限られた時間の中で、実費で支援してくださっています。本当にありがたいことです。
  • バスの往復は、今年も小椋さんと原田さんが気持ちよく引き受けてくださいました。まるで、自家用車で移動している感があり、移動に伴うストレスは全くありませんでした。
  • 石巻専修大学さんでは、事務部長の竹下さんが笑顔で迎えてくださいました。またドリンクの差し入れをしてくださいました。ありがとうございました。
  • 音響機材が懸念事項だったのですが、山形の土屋さんが、佐藤さんをお連れ頂き、一手に引き受けてくださいました。プロの仕事を垣間見ました。
  • 二日間ともイス席が好評でした。ご来場の方の年代を考慮し、最終回もイス席を用意します。
  • 司会は中本さんが担当してくださいました。彼には全幅の信頼を置いていますので、何の不安もなく、もちろん期待通りに進行してくださいました。
  • ドクターの古屋さんが、足を怪我したにも関わらず、石巻入りをしてくださいました。今回も熱射病など体調を崩した中学生に対して、速やかに適切な対応をしてくださいました。
  • 石巻専修大学同窓会会長の伊東さんが、今回も参加してくださり、ご挨拶から懇親会までお力添えを頂きました。
  • 木の屋石巻水産前社長である木村さんに、映像と共にミニ講演をして頂きました。「自分の命は自分で守る」「お天道様がいつも見ている気持ちで仕事や生活をする」「誠実に仕事をしていると有事の時に助けてくれる方が現れる」など沢山の学びを頂きました。
  • 橋本さんが義息の新井さんと共に、今年も焼きそばと焼き鳥を振る舞ってくださいました。材料や機材などは全てご準備頂いています。道中の「サロンはしもと」の焼酎「まろがめ」の美味しいこと。来年が最後だと思うと残念で溜まりません。
  • 久保木さんご兄弟に今年もご参加頂きました。笛と太鼓に加え、獅子舞を披露頂き、会場の空気を一気に良い方向に変えてくださいました。
  • 豊嶋君が竹田貴大君を誘い、「ろくねんせい」を結成。大学で6年間過ごしたのがコンビ名の由来だそうです。練りに練った漫才を披露してくださいました。1日目終了後に振り返り、2日目の開始直前まで準備していたのが2日目の完成度に繋がったのでしょう。
  • 「WAになって語ろう」は愛知県から駆けつけてくださった木村さんが、竹田歩穂さんと共にご担当頂きました。皆さんの感想にあるように大好評でした。木村さんは、今年から加わってくださった正木さんと抽選会もご担当。また歩穂さんはマッサージもご担当頂き、お二人共大活躍でした。
  • クロストークの水橋さんと吉崎さんのお二人が、昨年に続き「ピアノとサックス」で参加してくださいました。一曲入魂の演奏は今年も感動的。CDデビューされるのが楽しみです。
  • 今年も小川マキさんが、寺さん岩渕さんと「貫禄のライブ」を披露してくださいました。会場にいた全員がマキさんの歌声と演奏、マキさんワールドに酔いしれました。
  • 黒田さんには、今年は2日目にご担当頂きました。魂のこもったギターの弾き語りは今年も健在。特に「栄光の架け橋」は感動的で多くの方の心を揺さぶっていました。
  • 瀧沢校長先生率いる鳩ケ谷中の生徒さん・教職員の皆さんが約60名でご参加頂きました。瀧沢さんはもちろん、夏休み返上で準備をしてくださった生徒さん、ご父兄や教職員の方々には時間も金銭面でもご負担をお掛けしました。ご協力に心から感謝申し上げます。
  • 石川さん期待の宍戸君が2日間とも受付を担当してくださいました。また、瀧沢さんの教え子である村さんが楽器や荷物の運搬でサポートしてくださいました。
  • 西島豊さん、清水さんが抽選会の景品で、「西島せんべい」「電化製品」などをご提供してくださいました。参加者の皆さんに喜んで頂きました。本当にありがとうございました。

【こうすればもっと良くなる点】

  • 「渡波公民館」の集客を、石川さんはもちろん、伊東さんや地方議員を含む地域の方々にも協力をお願いしようと思います。また初日の会場を「新蛇田第一集会所」とし、調理室を使った焼きそばや焼き鳥のおもてなしが可能かどうか確認をします。
  • 最後となる10年目は、これまでにご参加並びに支援してくださった方で、理念に賛同頂ける方には、ご協力をお願いしたいです。
  • 5月の連休後に一泊二日で下見&打合せに伺い、その際に思い出の地である「にっこりサンパーク」を訪問し、できればライブなどを提供したいです。
  • POJの理念を再確認し、これまでの足跡を振り返る共に、「ストーリーで伝える」ことを意識したいと思います。
  • エアコンや扇風機などの効果的な活用、水分の用意など熱中症対策を行う。但し、毎年最後は水分が沢山余るので、計画的に用意したいと思います。
  • 2日間とも「WAになって語ろう」を盛り込み、「交流応援」することに留意しようと考えます。
  • Tシャツなどが入った「受付セット」の段ボールが、ゴミと一緒に捨てられており、石川さんが2日目のPOJの際に、探し回って見つけてくださいました。私と一緒に総務的なことをどなたかにお願いしようと思います。
  • 予算面で恐縮ですが、残金が殆どありません。往復バスに乗ってくださる「実行委員」を増やしたいです。
  • 10年間皆勤の瀧沢さん・岸本さん・マキさんにはメッセージを伝えて頂きたいです。
  • 来年まで、各自仕事や家庭など自分のフィールドで、「ご自分磨き」をして参加しましょう!

3. 実行委員の皆さんから寄せられた感想

POJ実行委員会の皆さんの感想は、個人別にまとめました。
⇒ コチラから確認ください

4. POJ2019 メンバー

【現地入り】

瀧沢さん(他51名)、中本さん、豊嶋君、竹田夫妻、雑賀
小林さん(撮影・編集)、橋本さん、新井さん
原田さん・小椋さん(バス運転ご担当)、

【現地で合流】

木村さん(愛知から)、長島君、古屋さん(健康管理面)、村さん、正木さん
久保木さんご兄弟、黒田さん(福島から)
マキさん、寺地さん、岩渕さん、土屋さん・佐藤さん(山形から)、
水橋さん・吉崎さん(クロストーク、山形から)
石川さん、宍戸君、伊東さん、木村前社長(ミニご講演)

【後方支援=ご寄付・差し入れなど】

荻野さん、福井さん、小林さん、橋本さん、新井さん、伊東さん、宮さん、雑賀
西島さん、清水さん、矢野さん、宮岡先生、竹下さん(石巻専修大学事務部長)

5. POJ 2019の方向性等

【POJ 2020】 10年目ファイナル

  • 3月迄に「企画チーム」を発足。
  • 4月より「実行委員」を募集
  • 5月中旬に「実行委員」の打合せ
  • 5月下旬~6月に一泊二日で「事前打合せ&下見」、
    にっこりサンパーク訪問&ライブ
  • 7月「実行委員」の第二回打合せ
    8月22日(土)~23日(日) 4月より実行委員の募集

    1. 新蛇田第一集会所 午後から エアコンで冷やしておく、水分などの準備
    2. 渡市営新渡波東集会所 午前中 扇風機の活用

【POJ 2021以降】 今後

◆POJ 有志で、お盆の翌週の土曜日に、新蛇田第一集会所でライブ等を実施。終了後は、追分温泉に宿泊して懇親。
◆POJ ライブ 毎年都内で、小川マキさんに協力頂き、POJのメッセージと音楽を楽しんで頂く。

【実行委員の感想】中本さん

第9回のPOJに参加させて頂き、ありがとうございました。第6回目からの参加となりますが、第1回目からのタスキを繋ぐことができ、大変光栄に思います。ぜひともPOJファイナル(フィナーレ)にも参加させて頂けますと幸いです。以下、今回参加しての所感をまとめます。

(次年度以降へ向けて)

  1. 2日目の新蛇田の会場では、端に座っているお客様が見えるようステージの下に、「こころより中で」と分かるようなテープを張るなど、対策をした方が良いと思いました。
  2. 吹奏楽部員の熱中症対策が必要と感じました(楽器の下に各自水を置くなど)。
  3. 可能であれば、フィナーレに小川マキバンドと共に「きずな」を歌って頂いた方が、よりフィナーレ感が増すと感じました。
  4. 初日にイベント内で行った、参加者のお話を聞く場は、「思いを一つに」により深みがでる時間であり、とても良かったと思います。より改良し、参加者の背景、思いにフォーカスをした機会をつくれれば幸いです。(例:参加者同士が、POJを通じて出会えたなど、繋がりの提供もできればとても嬉しいです)
  5. 最後となるPOJでは、全9回分の映像をダイジェスト版として流すのはいかがでしょうか。
  6. 次回は雑賀さんのミニ講演会等全9回続けてこられた思いを参加者に伝えて頂きたいです。

(最後に)

来年の参加となれば、私は5年連続となりますが、参加し続けた事実は、人生の中でも一つの誇りとして残り続けます。今や石巻へ向かうのが夏のルーティンとなっておりますが、最後の第10年は、10回分の1回ではなく、10年分の集大成として、ステージをつくりあげられる一員となれれば幸いです。その上でも、人は、背景、ストーリーを聞くと一つの物事に対しての感じ取り方が深くなると思います。そういったことをポイントに置きながら、涙溢れる最終回を迎えられればと思います。今年度も素敵なお時間を頂き、本当にありがとうございました。

雑賀さんも準備ご手配など、様々なご尽力大変お疲れ様でございました。さらに心を大切に日々精進して参ります。ありがとうございました。

【実行委員の感想】岸本さん

「今年のPOJ の参加は、急用のため、一日目の懇親会からになってしまいました。懇親会では、新たな同士が今年も増えており、いまだに石巻の復興を思う方がいらっしゃることを知り、感激したしだいです。夜もふけ、シャワーはせず就寝しましたが、珍しくぐっすり眠れました。初めての朝シャン体験でしたが、石巻専修大学の朝はハワイのように爽やかで、清々しかったです。もうあれから9年になるのかと、初めて石巻を訪れた日のことを思い出し、また今年も石巻に来られたことを、しみじみ感謝した二日目の朝でした。

18日は快晴でした。朝は涼しかったのですが、日中は予想以上に気温が上がりました。

救護班としては、以下のような反省と改善点があると思いました。

まず、今回の反省点は、熱中症対策です。お年寄りは体温調節が悪いので、気を付けねばなりません。また中学生の子供たちも長時間外に待たせたので、何人か熱中症になってしまいました。
以下原因とその対策案を示します。

  1. 集会所は平屋で窓も大きいため、エアコンの効きが悪かかったのです。 到着後はカーテンを閉めて室内を一旦低温に冷やしておく。
  2. 暑い日は、お年寄りを外に出して座らせない。
  3. 保冷剤や補水液、氷などをあらかじめ用意しておく。
  4. 子供たちに帽子、補水液を持たせ、定期的に室内に入れて涼をとらせる。

【実行委員の感想】豊嶋君

2019年6月頃から「ろくねんせい」という漫才コンビを結成し、原稿を幾つか作り、カラオケやレンタルルーム等で準備しました。『やるからには徹底的に。絶対笑顔になってもらう』という強い思いをもって最低週2日程度、時間を割いて取り組みました。ですが、迎えた本番初日、スベってしまいました。(笑)

ボランティアスタッフの方の貴重なアドバイスを参考にして、相方と修正を加えました。(アドバイス下さった皆さま本当にありがとうございました)そんなこんなで迎えた2日目は何とか少しでも現地の方に楽しんで頂けたのではないかと思っています。嬉しかったですし、むしろこちらの方が感謝の気持ちでいっぱいになりました。

初参加の前回に引き続き、今回も改めて人の役に立つことや、人を笑顔にすることの素晴らしさを感じました。人に喜んでもらえることこそが、1番嬉しいこと充実することだと改めて感じます。
普段生活をしていると「自分だけが良ければよい」といったような利己的になることもありますが、自己の最善を他者に尽くすボランティア活動を通じて、「利他の精神の重要性」や、「最大の喜びは人の役に立つこと」に改めて気づかされます。皆さんも仰っていましたが、ボランティア活動とは、「心が洗われる」、そんな要素のある素晴らしい活動だと改めて感じます。

それに関連した話ですが、有名なマズローの欲求5段階説について、実は「欲求6段階説」というものが唱えられていたそうです。人間にとって最上級の欲求として、多くの人に認知されている5段階目の、「自己実現の欲求」の上に、「自己超越欲求」と呼ばれる6段階目の欲求を晩年のマズローは考えていたそうです。これは、「個人の利益を超えて同胞や社会のために貢献したいという思い」を意味しているそうです。それに当てはめると、確かに今回のようなボランティア活動を通じて、何も相手に見返りを求めない、「Give and Giveの精神」になることで、凄く充実感を覚えるような気がします。

ボランティアの時に限らず、普段の生活の中でも、できる限りこのことを頭に入れて日々行動できればと思います。マズローの6段階目を信じて、また1人1人違う、自分だけの「人の役に立てること」は必ずあることを信じて、毎日行動していきたいなと思いました。

最後になりますが、雑賀さんを始めとしてボランティアスタッフとして参加された皆様、本当にお疲れ様でした。このような素晴らしい活動に参加させて頂き本当にありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。

【実行委員の感想】木村さん

今回のPOJ、雑賀さん他、皆さまから、たくさんの感動を頂きました
特に印象に残りました事を、お伝え致します。

  1. まずは大川小学校、全校生徒の7~8割が亡くなられた大惨事、いつ訪れても、涙が止まりません当時、山に登って、生き残られた生徒さんが居るかと思いますが、是非10年目のPOJでは、当時の惨事を講演して頂きたいと思います。(難しいと思います。雑賀)
  2. 木村社長のDVD、講演、素晴らしかったです。会社の再建に当たっては、映像以上の大変なご苦労があったかと思われます。中学生を前にして、控え目にお話しされていた姿を見て、大人を感じました
  3. 石巻専大懇親会での滝澤校長のお話、傑作でした。中学が変わられても、必ずその学校の先生、生徒を引率されるバイタリティ、頭が下がります。日本酒の一升瓶を回して、「この場に来ると、日常のゴタゴタを忘れ、心が洗われます」と発言されていましたが、まさにPOJに参加されている皆さまの総意でした。
  4. POJ最後の、雑賀さんの締めのお言葉。「時間を割いて、参加して頂ける皆さん(石巻の方々)が居るから、私達も全身全霊で取り組める」。まさに、その通りだと思います。雑賀さん、素晴らしいプロジェクトを年々企画いただいていますが、東北支援が、ご自分達の自己満足にならない様にと、常に自問自答、振り返りされている点に、仕事として一番大事な点をわきまえられており、敬服致します
  5. 吹奏楽部のパプリカ、良かったです。2日目は、石巻の方々がたくさん訪れ、朝から満席の状態でした。2020年オリンピックのNHK応援ソングとなっているパプリカ、演奏だけでなく、数人の生徒が、暑い中、踊りを交えたパフォーマンスをされていたので、石巻の方々も、大変喜ばれていました
  6. 全体を通じて、「ろくねんせい」の漫才のクオリティも、一気に上がったのもあり、スタッフ皆さんが、一生懸命やられていました。自画自賛、私自身も、何もやっておりませんが、石巻の方々にも、一生の思い出に残る2日間であったと思われます。来年は、私も、余す所なく、自分に出来る事は、精一杯やり遂げたいと思います。

【実行委員の感想】水橋さん

昨年に引き続き、2回目の参加となりました。2回とも初日のみの参加でしたので、その中で感じたことをお伝えします。

昨年はプレハブにおける活動で、調理やパフォーマンスの準備(控え室等)がほぼ同一空間での活動でした。今年は体育館でのイベントで、調理は別会場、演者の控え室も確保されているという環境。控え室は演奏準備や着替え等で非常にありがたかった(特に猛暑でしたから)反面、お客様やスタッフの方との交流する機会が少なくなってしまったと感じました。その分、演者も積極的にお客様やスタッフの方と交流する意識を持つ必要があると思いました。その意味では、パフォーマンス開始前に、お客様やスタッフが一緒に焼きそばを食べる時間があったのは良かったです。

HPで昨年参加された方の感想を拝見すると、それぞれの立場での感じたことが伝わってきました。関わる人が多くなれば様々な考えが出てくるし、思いのベクトルが様々な方向に広がっていくものと思います。POJの基本理念をもう一度、皆で確認するといいのだろうと思います。
『規範形成教育』のムーブメントを興し、日本を清く美しい流れに戻したい。

10年を目標としてきた活動が、来年は節目の年を迎えると聞いています。たった2回参加させていただいた我々でも地域の方やスタッフの方との繋がりが生まれ、訪れたことのなかった石巻に親近感を感じるようになりました。一方で被災地の状況や被災された方々の心境も様々に変化してきていると思います。これまでの活動が終了した後、我々がどのように被災地に関わっていくのか、その「道しるべ」を示していただけるような(参加者それぞれが感じられるような)10回目を迎えて欲しいと思います。

【実行委員の感想】土屋さん

会場の公民館と集会所の異なったスペースでの交流は、とても良かったと思います。

2日目の蛇田第一集会所は沢山の方に来て頂き、POJの活動が被災された方や近隣住民の方にも浸透している感じを実感いたしました。

1日目の渡波公民館は、もっと告知できれば沢山の方に来て頂ける素晴らしい会場で、出演される皆さんのパフォーマンスを存分に楽しんで頂ける環境ですので、もし可能であれば来年も是非開催して頂きたいと願っております。

微力でも自分ができる事での参加は沢山の出逢いや逆に励ましと元気を頂きました。
お声掛けがあれば音響面のサポートで来年も全力で臨ませて頂きます。

2020、POJのチームワークでベストな形で締めくくれますように!

【実行委員の感想】小林さん

今回も大きなトラブルもなく無事に開催できたことが何よりです。まずは事前の調整を現地で行っていただけた石川さんに感謝!また今年も石巻に「行ける手段」をご提供くださった小椋さんと原田さんに、お礼を申し上げたいと思います。

映像担当としまして、当日撮影した映像を後日、編集しながら改めて鑑賞しているのですが、やはり毎回、魂のこもった演技に心を打たれます。篠笛と太鼓、漫才、サックスとピアノ、マキさんの歌声、黒田さんの熱唱、中学生たちの演劇、落語、吹奏楽、どれも見入ってしまってなかなか作業が捗りません・・・。また汗を流しながらの焼きそばと焼き鳥の調理、そのほか、皆さんの姿やコメント1つ1つが印象的でして、今年もカットしづらい部分が多いです。回を追うごとにそういった気持ちも強くなりまして、年々記録映像が長くなってしまうことをお詫びしておきます。

■良かった点

  1. ここのところ毎回感じますが、初参加の方々の活躍が素晴らしいです。初めてでも物怖じせずに他のメンバーや地元の方と溶け合い、POJを盛り立ててくれたと思います。
  2. 今回、現地の方々とお話できる機会が結構ありました。皆さん感謝の言葉ばかりで恐縮してしまったのと同時に使命感や達成感みたいなものをひときわ感じられた年でした。また皆さん口を揃えて「来年も!」とおっしゃっていただき非常にうれしかった反面、来年が最後ということを思い、やや複雑な心境でもありました。
  3. 前回も今回も、現地の方々のお話を聞ける場(WAになって語り合いましょう)がありまして、我々が皆さんの生のお声をお聴きできるのはもちろん、現地の方同士のコミュニケーションにもなり、「参加型」のイベントは良いと改めて感じました。
  4. 初日の最後に音響機材を全員で運搬しまして、チームワークの良さを感じました。私もやや同業に近い仕事なので、たくさんの重い機材を少ない人数で運搬する大変さは身に染みてわかっておりますので、来年も同様だとうれしいです。

■こうすればもっと良くなると思う点

  1. 今回、焼き鳥と焼きそばを調理する会場が異なりましたが、呼び込みという点ではやはり同じ会場内が理想だと感じました。調理会場でイベントそのものの開催をご存じない方もいらっしゃいました。また料理だけをお持ちになって帰ってしまった方もいらっしゃったとか。来年は告知の仕方ももう少し検討する必要を感じました。
  2. 初日の体育館が非常に暑かったです。若干風があったので何とかなった感じですが、扇風機をお借りするなりの算段は行ったほうが良いと感じました。(音がうるさくなる懸念もありますが。)撮影のために少しだけ舞台に上がりましたが尋常じゃない暑さでした。風も無いので出演の方々は大変だったと思います。
  3. 2日目のラストで屋外の吹奏楽の皆さんと屋内の司会や出演者の方々のコミュニケーションが取りづらそうでした。(屋外にいると建物内の進行がわからない)可能であれば、屋外・屋内、双方にそれぞれの音が聞こえるスピーカーがあると理想だと思います。
  4. 撮影では、2日目、日差しがきつく、屋外でファインダーが見えない状況でした。来年は何か対策を考えたいと思います。

【実行委員の感想】荻野さん

皆さん、POJの活動9年目お疲れ様でした。今年も雑賀さんや石川さんに私の役割の部分をお手伝い頂いてしまいました。毎年ほぼお役に立てず申し訳ありません。

それと私事ですが、POJの翌週末にほぼ同居に近いくらい近所に住んでいた妻の父が息を引き取りました。義父は癌で3ヶ月の余命宣告を受けたため、動けるうちに里帰りや旅行に行くことが出来ましたが、震災で一瞬のうちに命を亡くされた方とそのご家族のことを思うと義父の最期は幸せだったなと思います。義父が亡くなって、身近な人がいなくなる寂しさの一方で、心の中では生前の元気だった姿や孫をあやす声を思い出すとまだ生きているんじゃないかという気持ちが入り交じって、震災でご家族を亡くされた方の気持ちはこんなもんではないはずと思うと当事者になってみないと相手の本当の気持ちは分からないものだなと今更ですが思いました。

来年は家族揃って現地入りを目指しています。