東北交流応援プロジェクトPride of JAPAN 2018報告書

1、 ご挨拶と私の感想など

雑賀日出夫

皆さんのご支援により、「POJ8年目」を無事に終了できたこと、心から感謝申し上げます。ご多用のところ、石巻入りしてくださった実行委員の皆さん、有形無形のご支援をしてくださった方々、本当にありがとうございました。特に、石川さん、万石ささえあい拠点センターの八木さん、新蛇田第一集会所「石巻じちれん」の山根さんには大変お世話になりました。今回もたくさんの思い出がありましたが、大きな学びを3点お伝えいたします。

  1.  「準備は悲観的に、実施は楽観的に」
    今回は、瀧沢さん・青柳さんと日帰りで、事前打ち合わせに石巻入りしました。皆さん歓迎してくださり、色々なアドバイスを頂きました。特に、石巻じちれんの山根さんより、「夏祭りで吹奏楽部の皆さんが演奏し、翌日の集客につなげてはどうか」「屋外のオープンスペースで演奏してはどうか」などのアドバイスを頂きました。これが二日目の集客に役立ったことは言うまでもありません。

    ところで、POJがスムースにできているのは、当日までに石川さんが現地の調整を一手に引き受けてくださり、また食事や保険の手配、財務面など縁の下の仕事を、荻野さんがしてくださっているためです。更に、当日の司会を担当してくだった橋立さんの台本作成、トヨシマヨシダの漫才や、レモンちゃんの出し物には、相当な準備の時間とエネルギーを割いていただいたのではないかと思います。物事をうまく行う秘訣は、「準備は悲観的に、実施は楽観的に」がポイントだと、改めて感じました。

  2.  「磨きぬいたものは、年代や地域を越えて、人の心に必ず届く」
    土屋さんがクロストークさんをご紹介してくださいました。「サックスとピアノ」の演奏と伺い、「おじいちゃんおばあちゃんはどう感じるだろうか?」と思いがよぎりました。ところが、そのような心配は一切不要でした。お二人の演奏に、全員微動だにせず、聴き入りました。また橋本さんや新井さん・河村さんの思いがこもった焼きそば、クロちゃんこと「歌う消防士」黒田さんの心のぬくもりが伝わる歌声、「きずな」の弾き語り、鳩ケ谷中学校の演劇や落語、そして吹奏楽部の演奏、マキさんバンドのライブ、どれも磨き抜かれていて、会場の人たちの心に響きました。「人に届けようと磨きぬいたものは、必ず人の心に届く、伝わるものだ」と思いました。
  3.  「思いを一つに、つなぐ」
    今年の映像のコンセプトは、「つなぐ」です。小林さんのメッセージに、「忘れてはいけない記憶をつなぐ」「命を守る大切な教訓をつなぐ」「支援する心をつなぐ」とあります。そして、最後に、「手をつなぎ、心をつなぎ、希望をつなぎ、そして、思いを一つにつなぐ」と締めくくられています。映像をご覧になり何度も考えてくださったメッセージ。感動で目頭が熱くなりました。是非全ての映像をご覧ください。素晴らしい出来栄えです。POJの第二幕は、このような社会を創り上げることに取り組んでいきたいと思います。

2. 2018年度の振り返り

良かった点

  •  前述の通り、石巻専修大学さん、石巻日日新聞さん、木の屋石巻水産さん、当日の会場などをご案内頂いたこと。結果的に、地元の議員の方とも連携ができ、二日目の会場は満員となりました。今年も「瀧沢号」で、事前打合せに行こうと思います。
  • チラシはできる限り、柳澤さんに文字を大きくして頂きました。見やすくなったのではないかと思います。
  •  石川さんには、現地の情報や石巻専修大学利用の事務手続き、被災地ツアー等、献身的なご支援を頂きました。御礼の言葉が見つからないほどです。本当にありがとうございました。
  •  バスの運転手さんは、小椋さんと原田さんが気持ちよく引き受けてくださいました。移動に関するストレスは全くありませんでした。あと二回もよろしくお願いいたします。
  •  皆さんのご要望に応えて、石川さんのご案内のもと、大川小学校を視察しました。高台にも上がってみると、また違った刺激を受けました。今年も継続していきます。
  •  一日目の音響機材が懸念事項だったのですが、山形の土屋さんが一手に引き受けてくださいました。プロの仕事を垣間見ました。本当にありがとうございました。
  •  二日間ともイス席が好評でした。ご来場の方の年代を考慮し、次回もイス席を用意します。
  •  司会を橋立さん・中本さんが担当してくださいました。女優のような橋立さんとイケメンの中本さんの進行はプロのようで、安心してお任せできました。また橋立さんの息子さんである匡巧君が参加してくださり、二日間とも受付で支えてくださいました。
  •  今年も橋本さんが新井さん、河村さんを引き連れ、全てボランティアで焼きそばと焼き鳥の差しれをしてくださいました。石巻焼きそばとのコラボレーションにより、お腹も心も満たしてくださいました。開始時間を早めたので、集客効果も抜群でした。
  •  ドクターの古屋さんが、今回も新幹線で石巻入りをしてくださいました。体調も心も直す彼女は本当に頼りになる妹分です。
  •  木の屋石巻水産前社長である木村さんが、「希望の缶詰」をプレゼントしてくださいました。貴重な商品を本当にありがとうございました。次回は映像とミニ講演をお願いしたいです。
  • 松葉さんの「WAになって語ろう」は大好評でした。ご来場頂いた皆さんとやり取りすることができ、楽しい時間でした。参加者の皆さんとのやりとりの継続をお願いしたいです。
  • 石巻専修大学同窓会会長の伊東さんが、今回も「海の幸」を差し入れをしてくださいました。普段なかなか食べれないので、大喜びでした。ありがとうございました。
  • 久保木さんご兄弟がじーまみーずさんをご紹介してくださいました。日本の伝統的な演奏と沖縄の音楽に酔いしれることができました。
  • 石巻専修大学さんでは、これまでお世話になった常務の市川さんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。代わって、事務部長の竹下さんが笑顔で迎えてくださいました。また、硬式野球部監督の酒井さんがドリンクの差し入れをしてくださいました。ありがとうございました。
  •  瀧沢校長先生率いる鳩ケ谷中の生徒さん・教職員の皆さんが約100名でご参加頂きました。瀧沢さんはもちろん、夏休み返上で準備をしてくださった生徒さん、ご父兄や教職員の方々には時間も金銭面でもご負担をお掛けしました。ご協力に心から感謝申し上げます。

こうすればもっと良くなる点

  • 次回も「石巻焼きそば」とのコラボが可能か、味見問題に関しても、改めてご了承いただく。また、焼きそばや焼き鳥の量について、橋本さんに早めにご相談する。
  • 木の屋石巻水産の木村前社長に、映像とミニ講演を頂けるようにお願いをする。
  • 最後の10年目は、チーム西島にも参加を呼びかけ、また地元の団体などとも連携し、盛大に行いたい。また、都内で10周年感謝ライブを行い、これまでにご協力頂いた個人や団体にも呼びかけて行いたい。
  • 地元の方とより関わることができないかを、石川さん・伊東さんに相談する。
  • 持病などがある方は、次回も事前に申告して頂く。
  • POJ集合の当日と終了翌日に休暇をとっておくと、安心して参加できる。
  • 来年まで、各自仕事や家庭など自分のフィールドで、「ご自分磨き」をして参加しましょう!

3. 実行委員の皆さんから寄せられた感想

POJ実行委員会の皆さんの感想は、個人別にまとめました。
⇒ コチラから確認ください

4. POJ2018メンバー

【現地入り】

瀧沢さん(+78名)、中本さん、吉田さん、松葉さん、橋立さん・匡巧くん、雑賀、小林さん(撮影・編集)、橋本さん、新井さん、河村さん、
原田さん・小椋さん(バス運転ご担当)

【現地で合流】

長島君、豊嶋君、古屋さん(健康管理面)、久保木さんご兄弟、久保木美由紀さん、黒田さん(福島から)、近藤さん・伊見さん・高橋さん(じーまみーず)、マキさん、寺地さん、山田さん、岩渕さん、土屋さん(山形から)、水橋さん・吉崎さん(クロストーク、山形から)、石川さん、宍戸君、伊東さん、畠山先生、木村前社長

【後方支援=ご寄付・差し入れなど】

荻野さん、福井さん、小林さん、橋本さん、新井さん、松葉さん、伊東さん、清水さん、宮さん
西島さん、宮岡先生、竹下さん(石巻専修大学事務部長)、酒井監督(同野球部)、雑賀

5.  POJ 2019の方向性等

【POJ 2019】 9年目

8月17日(土)~18日(日) 6月より実行委員の募集

  1. 石巻市営新渡波東集会所
    万石ささえあい拠点センターが2019年3月で閉鎖となることから、万石の八木さんから、「さくら町三・四丁目町内会」の雁部正男会長を紹介いただいた集会所です。
    同じ渡波地区であり、焼きそばアカデミーとコラボと交流が可能か確認します。
  2. 蛇田第一集会所

【POJ 2020】 10年目

POJ 2020は最後になりますので、これまでご協力頂いた方・団体にお声掛けし、石巻専修大学さんはもちろん、チーム西島、あるいは地元の団体やイベントと協力して、これまで以上に「思いを一つ」となるようなフィナーレにしたいと思っています。

以上