この度、雑賀さんよりお声掛けを頂き「新蛇田第一集会所」にてギターと歌のライブをさせて頂きました松岡里奈です。
お恥ずかしいことに私は、震災から初めて東北の、石巻の地を訪れました。これまで現地にて何の活動もして来なかったこと、東北の状況をメディアや知人友人からの情報のみで認識していたことなど、今回の機会を頂いて振り返り、同じ日本人として申し訳ない気持ちでおりました。 実際に伺うまでに、震災直後の様子やこれまでどのように復興されて来たのかをやはりまたメディアを頼りに情報を得て、少し心構えをして石巻へ到着したのですが、日が暮れて飲食店の軒先に明かりが灯るとどのお店もいっぱいのお客さんで賑わい、駅から海側へ広がる歓楽街のビルの看板はテナントが全て埋まっている状態で点灯しており、お店の方とお客さん、道行く人々の活気と笑顔がとても印象的で、こちらが持って来た変に神妙な、感傷的な感覚は全く不自然であるように感じられました。 綺麗に整備された海沿いや町並みも含め、この12年の間、東北の方々がどんなに前を向いて歩んで来られたかがその活気から伝わって来るようでした。
ライブの演目につきましては、お集まり頂く皆様の年齢層や土地柄を考慮して懐かしの港にまつわる名曲をと思い用意して参りましたが、ご一緒にお楽しみくださった地域の皆様、POJの皆様の笑顔や温かいお言葉に改めて音楽の持つ力を感じさせて頂きました。 人の心が人の心を動かすんだということ、新しい土地や人と出逢うことで感じること、気付きを沢山頂き、総じてとても前向きな、推進力のようなエネルギーを頂きました。 与える、貰う、頼む、頼まれるというスタンスではなくて、各々が自分の意志で望んで役目を務めているという様子に、環境にとても心打たれました。 このような機会をくださった雑賀さん、POJの皆様、沢山のパワーをくださった現地の皆様、誠に有り難うございました!!