POJ石巻2017報告書~2018に向けて

1.  ご挨拶と私の感想など

【雑賀日出夫】

皆さんのご支援により、「POJ 7年目」を何とか終了できたこと、心から感謝申し上げます。ご多用のところ、石巻入りしてくださった実行委員の皆さん、当日までに、そしてそれ以降も有形無形のご支援をしてくださった方々、本当にありがとうございました。また、同志である草野さんが病床に伏されましたが、現在は復帰に向けてリハビリをされていらっしゃるとのこと。命に別条がなかったようで、本当に良かったと思います。 さて、今年も山あり谷ありの連続でしたが、私の大きな学びを3点お伝えいたします。

  1.  仕事や人生は、「本当に困った時に手を差し伸べてくださる方がいらっしゃるかどうかであり、そのために、平素から自己の最善を他者に尽くし切るのだ」と学びました。今年も「バスの運転手さんが見つからない」「現地が求めていらっしゃる民謡の歌い手の方の目途がたたない」「資金が大幅にショートしそう」、加えて「前夜に運ぶべきピアノや音響機材がない」等々大小様々な問題があり、解決策が見つからない状況でした。結論を申し上げれば、皆さんご存知のように、協力者が次々に現れてくださり、無事に終了することができました。バスの運転手さんは、仕事で少し前に知り合った永田さんが紹介してくださいました。民謡の歌い手さんは、草野さんが永峯さんに声を掛けてくださいました。資金に関しては、川口北中さんや荻野さん、江島さん、山上さん、市川常務等が協力してくださいました。山上さんは癌の闘病生活にあってもPOJのことを気にかけてくださいました。ピアノの代替は水越さんが急遽貸してくださいました。一番深刻だったのが機材。前夜の23時に藁にも縋る思いで7名に連絡をとったところ、石巻専修大学同窓会長の伊東さんから、数時間後に「アンプとスピーカーの一体型でしたら用意できます」とご連絡を頂きました。そして翌朝の8時に会場に届けてくださいました。久しぶりにお目にかかった伊東さんは天使?に見えて、抱きしめたいほどでした。改めて、伊東さんに感謝申し上げると共に、平素から自己の最善を他者に尽くしきることが重要だと感じました。
  2. POJを支えてくださった故西島篤師氏のご長男である西島豊さんが、過密なスケジュールの間を縫って駆けつけてくだいました。そして、抽選会の景品を提供して頂きました。本当にありがたかったです。豊橋のご自宅や、マキさんと一緒に豊さんに会いに幕張に伺ったのがついこの間のようです。また記念すべきPOJ第1回の際に、石巻専修大学で講演をしてくださった木村長努さん(木の屋石巻水産前社長)が、「希望の缶詰」のプレゼントを持って参加してくださいました。そのお気持ちがとても嬉しく、西島篤師さんと何度もやりとりされた木村さんを、豊さんにご紹介することができて本当に良かったです。
  3.  今年の映像のコンセプトはPOJのテーマの一つである、「思いを一つに」です。今年石巻入りしてくださった宮岡先生が考えてくださった言葉です。小林さんがご多用のところ編集してくださいました。POJ終了後も何度も何度も編集してくださった渾身の映像は、毎年のことですが、とても感動的で自分に一番必要なメッセージをプレゼントしてくださるように思います。自分のそれぞれの所属で、周囲の方と「思いを一つに」する。自分にできていないことです。お時間がある時に、是非全ての映像をご覧ください。

2. 2017年度に向けて

【良かった点】

  • 今年も石巻専修大学の石川さんが、現地の会場手配、それぞれの会場の世話人の方とのやりとり、石巻専修大学の受け入れ準備、被災地ツアー、新幹線で来られる方との送迎などを一手に引き受けてくださいました。私が幾つも幾つもお願いしても、「決して嫌なこと言わずに」全て対応してくださいました。石川さんに何かあった時には、生涯どんなことがあっても必ず駆けつけます。そして、あと三年、POJのご支援をお願いしたいです。
  • バスの運転手さんは、小椋さんと内さんが引き受けてくださいました。バスの運転でボランティアをされていらっしゃるお二人はまるでプロのようで、安心してお任せすることが出来ました。バスの交換をお詫びされていましたが、こちらが恐縮してしまう程でした。
     石川さんの計らいで、にっこりサンパークの前会長佐藤冨士夫と集会所の管理をされている佐藤嘉信さんを訪ねました。佐藤冨士夫さんのお話では、奥様やお孫さんのことを忘れるには、「最低でも10年は掛かる」とのこと。これまでのご支援に感謝すると共に、必ずあと三年やり遂げようと決意を新たにしました。
  • POJが誇るジャニーズ系の中本さんが、後輩の吉田さんを連れて参加してくださいました。中本さんはイベントのプロデュースができる数少ないとても貴重な人物です。来年は企画の段階から協力をお願いしたいです。また、吉田さんは焼きそばのサポートから前説、永峯さんのお手伝いなど、一人何役もこなしてくださいました。素直で努力家の素晴らしいお人柄です。お二人の将来がとても楽しみです。
  • 過去に何度かご参加頂いている小山さんが、今年も参加してくださいました。POJの趣旨や全体像を知っていらっしゃる小山さんは、ユーティリティプレーヤーとして、永峯さんのお手伝いから「狭いスペースでの楽しい運動」など大活躍でした。
  • 古屋さんが新幹線で石巻入りをしてくださいました。美人ドクターである彼女は、体調を崩した中学生の対応をしてくださいました。本当に頼りになる妹分です。
  • 橋本さんと新井さんによる「石巻焼きそば・東京焼きそばの一緒盛り」は、初めての「現地の皆さんとの共同企画」でした。橋本さんが快諾頂き、一度に焼き鳥と合わせると三種類の味を楽しめました。これが集客に役立ったのは言うまでもありません。今年も食材や器材等、全てをご負担頂き、本当にありがとうございました。
  • 久保木さんご兄弟が今年も参加してくださいました。呼び込みと演奏は心に響き、石巻日日新聞に取り上げられました。これまで何度も石巻入りされているご褒美だと思います。
  • 「歌う消防士クロちゃん」こと黒田彰久さんの弾き語りは、気持がこもっており、魂が揺さぶられました。来年も是非お願い致します。
  • 民謡アイドルの永峯恵さんが初めて参加してくださいました。一言でその場の雰囲気を変えることが出来る持ち主。これが天から与えられた「Gift」というものでしょう。愛らしいルックスと意外にも体育会系の彼女。メジャーになるよう皆さんで応援してまいりましょう。
  • 人気アーティストのデュオ演奏の泉谷さん・水越さんは、貫禄が感じられ今年も音楽というものを十分堪能させてしてくださいました。そして、美人ピアニスト泉谷さんの衣装に、男性陣は目が釘づけとなり、POJが誇る色男の水越さんのクラリネット分解されるマジックに、お婆ちゃん達が釘付けでした。お二人のライブに参加するなどして応援してまいりましょう。
  • マキさんバンドが、今年は1日目の懇親会から参加頂きました。そして今年のPOJのフィナーレを務めてくださいました。POJのシンボルであるマキさんと、皆勤賞の寺さん、二胡奏者の岩渕さんの演奏は見事の一言で、是非来年も「トリ」をお願いしたいです。山形から参加してくださった土屋さんが、今年も裏方で支援してくださいました。特に最後の「きずなオールスターズ」の「きずな」はとても感動的で、泣き出す方がいらっしゃり、正に全員の「思いが一つに」なる瞬間でした。
  • 今年も石巻専修大学さんにお世話になりました。毎年のことながら市川常務が笑顔で迎えてくださいました。ご寄付に加えゲストルームまでご負担頂き、本当にありがとうございました。
  • 瀧沢校長先生率いる川口北中さんが約60名でご参加頂きました。現代の金八先生のような瀧沢さんと、オシャレな佐藤光輝PTA会長、和泉副会長、誠実な高原教務主任のリーダーシップで、今年も川口北中の結束力を強く感じました。瀧沢さんは、事前に石巻入りし会場をご自分の目で視察されています。なかなかできることではありません。文芸部の皆さんも短期間で「不思議な国のアリス」を仕上げてくださいました。演劇のプロである金井さんのご協力もあったのでしょう。ひたむきさが感じられ、その思いが十分に伝わってくるパフォーマンスでした。POJの終了後に、参加頂いた方々を、川口北中の皆さんが全員並び、送り出したのも良かったと思います。
  • 木村さんが今年も豊橋から飛行機とレンタカーで駆けつけてくださいました。西島チルドレンだけあって、体に似合わず、小回りがきき臨機応変な対応を今年もしてくださいました。本当にありがとうございました。
  • 矢吹さんが参加してくださいました。私の英語スクールのご学友?ですが、詳細を何もお伝えしていないのに、POJを信じてご一緒頂き、とても嬉しかったです。「石巻焼きそばマイスター」に伊東さん、久保木さんのお義姉と共に認定されるなど正に大活躍でした。
  • 荻野さんが今年も、会計面等裏方を一手に引き受けてくださいました。お仕事がご多用にもかかわらず、予算管理に始まり、食事の手配、保険の加入等を担当してくださいました。本当にありがたい限りです。

【こうすればもっと良くなる点】

  • 毎年新聞社さんには後援を頂いていますが、事前の働きかけを丁寧に行い、事前に取り上げて頂けるようにしたいです。
  • 今年のチラシも柳澤さんが時間のない中、特別に作成してくださった素敵なものです。現地の方からすると字が小さく見にくいようなので、誰がご覧になっても分かるように工夫していこうと思います。
  • 今年は時間の関係で、大川小学校の視察をしませんでしたが、来年は必ずスケジュールの中に組み込もうと思います。
  • POJでは、焼きそばを当日の昼食として楽しみにしていますが、石巻焼きそばでは「味見」に関する独特の考えがあるようで、事前調整をしておく必要があるようです。
  • 毎年、焼きそばと久保木さんご兄弟により集客ができますが、呼び込んでおいてから開始まで今年も約1時間ありました。お客さまが焼きそばを食べた後直後に、開演するようにしたいです。
  • 前列に座られていても途中で席を立つ方がいらっしゃるので、要所要所で座布団を整理する、前に詰めて頂く等すると良いかも知れません。
  • 持病などがある方は事前に申告して頂くと、事前対応ができるかも知れません。
  • 地元の自治会や議員さん等と連携すると、一大プロジェクトになりそうです。ちなみに、伊東さんは石巻市長の後援会長です。
  • お客さまの人数や天候にもよりますが、二日目は屋外でのライブも検討しましょう。
  • 焼きそばに限らず、石巻の方との共同企画も検討していきたいと思います。例えば、車座になり、お爺ちゃんやお婆ちゃんのお話を傾聴する方法もあるかも知れません。
  • 川口北中の皆さんが、畠山先生のご講話を伺っているように、私達実行委員も木村さん(木の屋石巻水産前社長)等から、改めて当時のお話を伺ってみたいです。
  • 石川さんを通じて、POJに対するお客さまの評価。更には年間どれくらいのイベントが行われていて、どのようなことが行われているのか、それに対する地元の反応なども伺っておこうと思います。

3. 実行委員の皆さんから寄せられた感想

POJ実行委員会の皆さんの感想は、個人別にまとめました。
⇒ コチラから確認ください

4. POJ2017メンバー

【現地入り】

瀧沢さん(+約60名)、中本さん、吉田さん、雑賀
小林さん(撮影・編集)、橋本さん、新井さん、小山さん
古屋さん(健康管理面)、矢吹さん
泉谷さん、水越さん、永峯さん
内さん・小椋さん(バス運転ご担当)

【現地で合流】

宮岡先生、三森先生、西島豊さん、木村さん(豊橋から)、久保木さんご兄弟+お姉様、黒田さん(福島から)

【現地】

マキさん、寺地さん、岩渕さん、土屋さん(山形から)、市川常務、石川さん、畠山先生、木村前社長

【後方支援=ご寄付等】

荻野さん、山上さん、江島さん、福井さん、橋本さんのお知り合い、宮さん、石巻専修大学野球部、金井さん、瀬在さん

【ご寄付】

川口北中、瀧沢さん、宮岡先生、市川常務、小林さん、古屋さん、新井さん、雑賀

5.  POJ2018の方向性等

【POJ2018】

2018年8月18日(土)~19日(日)に、同じ会場で実施予定。

【有志忘年会】

12月27日(水)。
POJとしては新年会を行う予定。