前回参加した吉田君からPOJの話を聞き参加を決意しました。
各自がそれぞれの専門分野や強みを活かして徹底的に何ができるかを考えて応援させて頂くというというPOJでのボランティア活動。 「自己の最善を他者に尽くし切る」 という基本コンセプトに共感したことに加えて、単純に、『面白そうだ』、『人の役に立ちたい』と思ったから参加を決めた、ただそれだけでした。
音楽ができる方は歌や演奏を行ったりしますが、自分たちは音楽はできない。ダンスもできない。そんな中で最後に唯一可能性として残ったのが、人を笑顔にできる「お笑い」でした。 私は昔から人を笑わせたり楽しませたりすることが大好きでした。ですので、音楽や芸術の才能は皆無ですが、漫才であれば自分たちにも少し可能性があって、東北の方々に楽しんでもらえる、役に立てるのではないか思いました。
そして、2018年7月下旬頃からコンビを結成し、原稿を作り、カラオケ等で準備いたしました。原稿を修正した回数、練習をした回数は数えきれません。お互い普段は仕事があったり、勉強していたり、時間確保も難しい状況でしたが、『やるからには徹底的に。絶対笑顔になってもらう』という強い思いをもって時間を割いて取り組みました。結果として当日は、何とかスベリ倒すことなく、皆さんに笑って頂くことができました。(ですよね?笑)
なお、現地に行く前は、『震災から7年近く経ったので、町の復興は進んでいるのでは』、『ボランティアはそこまで必要ないのでは』と考えていました。でもそれは間違っていると分かりました。震災から7年経ち、町自体の「目に見える復興」は着実に進んでいるかもしれません。しかし、住民の方々の精神的なケアなど「目に見えない復興」は完璧に進んでいる状況ではないと思いました。震災直後は、仮設住宅で近隣住民の交流があって寂しくなかったようですが、7年近く経った今では話し相手や交流する方も少なくなり、寂しい思いをされている方も多いようです。そのような状況ですので、今でも集会所等でイベントを開催し、近隣住民の方々が交流できる場を設けること、また自身の強み等を生かして人を笑顔にする、楽しませることの意義は非常に大きいと感じました。
今回のボランティアを通じて改めて人の役に立つことや、人を笑顔にすることの素晴らしさを感じました。相手から喜んでもらえたり、逆にエネルギーを貰ったり、本当に素晴らしいです。また、普段の生活では利己になる時もありますが、利他の精神に改めて気づかされる、つまり、「心の浄化」の要素もある素晴らしい活動だと感じました。
なお、自分含めて普段は中々ボランティアに行く時間が取れない方もいるかもしれませんが、『現地の状況に思いを馳せるだけでも立派なボランティア』と、参加者の方が仰っており、その通りだなあと強く共感しました。忘れさられ、風化されることのないようにしていかなければなりません。また、「強み」が見つからなくて参加を躊躇う方も多いかと思いますが、『1人1人必ず何か強みはある』と個人的には思いました。裏方で機材調整をされたり、映像撮影される方もいらっしゃいました。参加者1人1人がいなければイベントは成立しません。本当に感謝です。
ですので、来年9回目以降も、様々な「強み」を見出して、前向きに参加される方が1人でも増えていけばなあと思いました。なお、私は来年も是非参加したいと思います。