昨年度の予告どおり勤務先が変わりましたが、このたびのプライド オブ ジャパンにも中学生を伴って参加できましたことを誠に喜ばしく思っております。今年は、生徒66名、保護者15名、教職員6名の参加でしたが、子どもたちにとっても、保護者・教職員にとってもこの上なく貴重な体験となりました。このような機会を与えてくださった雑賀日出夫さんをはじめ、POJにご賛同をいただいたすべての皆様に心より感謝申し上げます。
<良かった点>
- 中学生にとって正に豊かな体験活動となった。
- お助け隊の活動が双方にとって、とても有意義な活動であった。
- にっこりサンパークの方々との心のふれあいが何よりの財産と感じられた。
- POJのスタッフの、他者のために最善を尽くしきる姿勢を強く感じた。
- 教職員にとっても有意義な研修となり、帰着後によりよき成長が見られた。
- 保護者との関係性も豊かになり、学校運営に潤いが増してきた。
- 教え子が参加し、喜びを共有することができた。
<改善点等>
- 雨が降った場合の導線の確保や、テントの準備などの対策を講じること。
- 早い段階から北上中との連携を図り、中学生同士の交流をしてみたい。
- 仮設住宅のお部屋の掃除というリクエストがあった。事前に投げかけ、積極的にやらせていただいたらどうか。
- 来年度、日程が合えば是非とも吹奏楽部を参加させたい。
- 生徒の人数が増えているため、宿泊するお部屋を複数お借りしたい。
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本年度、寄せられた生徒と保護者の感想文を紹介し、結びといたします
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「中学2年生男子」
僕は今回のプライド・オブ・ジャパンに参加した理由は、案内プリントを見て興味を持ったのと、両親が大賛成してくれたからです。東日本大震災から4年以上経っていますが、被害にあった人々の現状を見たり聞いたりして少しでも心に寄り添うことができたらいいなと思いました。仮設住宅の草むしりでは、住民の方々の役に立てるように一生懸命やりました。2日目の合唱の本番では、全体的に声が出ていて聴いている人の心に届いたと思います。アンコールの「北の空の下」は被災した方々の応援歌とするために勇気づけようと思い力強く歌いました。今回参加してみて実際に被災地に行って現実を見ることは、貴重な体験で自分のこれからの人生に役に立つと感じました。ボランティアの数が減っていく中で東日本大震災の事を風化させずに自分のこととして考え、また参加できる機会があれば積極的に参加していきたいです。
「中学1年生の保護者(母親)」
今回、プライド オブ ジャパンのお話があり、このような機会がないと被災地に行くこともないだろうと思い、参加することにしました。実際、現地に行ってみて、大川小学校や仮設住宅が並んでいる様子を見たり、被災者のお話を聞いて、様々なことを感じました。
特に大川小学校では、バスから小学校が見えた瞬間、あまりの惨状に「すごい・・・」と言ってしまいました。そして敷地内に足を踏み入れてからは、心がザワザワして何も話せなくなりました。そこで、娘さんを亡くしたという遺族の方のお話を聞くことができました。その方は、想像を超える怒りや悲しみ、色々な感情を全て受け入れ、私たちに大切なことを伝えてくださいました。参加した子どもたちも、それぞれ感じるものがあったと思います。
北上中学校の元校長先生のお話も大変参考になりました。一人でも多くの人が、被災地に足を運ぶことが大切だと感じました。大変貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
「中学3年生女子」
私は、今回とても貴重な経験をさせていただきました。大川小学校に行ったときに、もし自分がここにいたらと思い胸が苦しくなりました。改めて、震災の恐ろしさと避難訓練の必要性を考えさせられました。北上小学校の元校長先生から聞いた話は、私たちが事前に資料で読んだ話とは違って、現実味がありとても重いものでした。自分がもしも同じ状況だったらと思うと、怖くて涙が出てきました。私たちは、北中合唱団として、歌わせていただいたとき、私たちの歌で涙を流してくれた人たちがいて、人の「与える力」はこれほどまでに強いものなんだと感じました。
私たち3年生は北中生として参加できるのは最初で最後でしたが、今回とても貴重な体験をさせてくれた先生方に感謝したいです。
「中学3年生女子」
私はこの活動を通して、いろいろなことを感じ、学ぶことができました。まず、石巻市の様子や訪問した大川小学校から、地震・津波のおそろしさを感じました。地震前の写真と比べると、様子は全く違っていて、同じ場所だとはとても思えません。また大川小学校で犠牲になった方々の話を聞いて、命の尊さも学ぶことができました。それから、仮設住宅で草むしりをして、人のために何かをすることはとても気持ちがよく、素敵なことだと思いました。短い時間でしたが、きれいにすることができたし、なにより住人の方の「ありがとう」が強く印象に残りました。そして、歌を歌ったとき、私たちを含めたたくさんの人の涙を見て、歌は人の心を動かすことができるのだと思いました。たった1つの出来事で大きく変わってしまう人間の生活、日々の「当たり前」に感謝し、今回の貴重な経験を決して無駄にせず、生きていきたいです。